- 貸家とは思えないオシャレな空間!
- こういう時代だからこそライフスタイルにこだわりを持てる貸家はとても望まれる!!
自分だけの理想の生活をつくりあげる
今までの単に“部屋貸し”から“ライフスタイルを提案する”というスタンスに一歩踏み込み、仮の住まいであっても毎日楽しく、かっこ良く暮らして欲しい。やがては自分の家を建てるときの準備期間と捉えライフスタイルに合わせて自由に住んで欲しい・・・そんな想いから設計がスタートしました。
35㎡のLDK
アパートメントという限られた空間の中で同じ面積ならば半端な大きさの部屋がいくつもあるより借主がフレキシブルに使うことが出来る約35㎡(21帖)の大きな空間を用意しました。
視線が広がるようにキッチンもフルオープンにて計画。この広さがあればお気に入りの大きなソファやテーブルだって置くことが出来ます。大きなスクリーンで映画を楽しむなんて生活もいいかもしれません。又、モノがあふれ無いよう、壁一面には洗濯機ごとしまうことの出来る大きな収納も設けました。ここには大抵のモノは収納できるので小さな子供が少しくらい、はしゃぎまわってでも大丈夫。
お気に入りのモノに囲まれ、趣味を満喫できる空間でおおらかな気持ちで生活することが出来ると思います。
住宅密集地の中の光庭
敷地は幹線道路沿いの住宅密集地。
道路や隣接建物が迫っているこの敷地では外からの視線を遮りつつ、光と風を取り入れることが課題でした。光と風を取り入れるための窓も直接道路に面している場合や、隣地の建物に近接しているとカーテンを締め切り、窓を開閉する機会も減りせっかくの大きな窓も効果が半減してしまいます。
一般的なアパートの場合、これらの状況は「間取り」や「床面積」を優先してあまり重要視されません。ですが、今回のケースではこれらの敷地状況を克服するための様々な方法を検討し、FRPグレーチングの“表皮”を造る方法を選択しました。
“壁”ではないのでブラインドのように外部からは角度によっては完全に視界を遮りつつも内部からの視界は確保できました。グレーチングは細かな格子状になっているので光も通風も確保でき、FRP素材を透過した柔らかな光が差し込むプライベートテラスが出来上がりました。隣接建物や道路との緩衝帯として、小さな子供の安全な遊び場として、鉢植えを並べて楽しむ場所としてもこのプライベートテラスは機能します。又、このテラスには玄関からも出入りできるので、盗難が心配な自転車やバイクを置く場所としても最適です。
この“表皮”は侵入者を防ぐ堅牢なフェンスの役目も果たしています。
部屋の延長としてのデッキテラス
一般的な“ベランダ”よりも広いデッキテラスは物干しスペースとしてはもちろん、鉢植えを並べ緑を眺めたり、気候の良い季節にはデッキチェアを出して昼寝や読書を楽しむスペースとして使うことが出来ます。
又、そこにデッキがあることにより、室内に居るときもデッキテラスを含めた部分を1つの空間として感じられるので、体感する床面積がより広くなります。ちょっとしたことかも知れませんが生活にゆとりが持てるこういった場所も大切だと考えています。
造り付け家具で空間をより広く
食器棚や収納棚、カウンター等は既製品の家具ではスペースが余ってしまったり、やや大きすぎたりとピッタリと空間に納めるコトはなかなか難しいと思います。その点、造作家具の場合は様々な状況を想定して設計しますので、使い勝手の良い家具を空間にピッタリと納めることが出来ます。
通常、アパート等の場合は家具を造り付けることはあまりありませんが、今回のケースでは限りある空間をより広く、より有効に使っていただくために借主が家具を置いて楽しむスペースを残しつつ、機能的に必要な部分には家具は造り付けとして製作しました。
魅力のある建物づくり
このアパートメントのケースでは、付近の家賃相場と比べ2割ほど高く設定したにも係らず、完成前に満室となりました。
事業主様に向けたアパート経営を勧める宣伝広告では「相続税対策に」「土地の有効活用に」と言う言葉が良く聞かれますがアパートメントはそもそも“空き”が出ないことが事業主様にとって最も重要です。それには仮の住まいであっても借主が「あのアパートに住みたい!」と魅力を感じてくれることが大切だと考えています。
資産価値のより高い建物を今までと同じ予算で建築でき、借主が魅力を感じ、納得できる今までより高い家賃が設定できれば結果はあきらかではないでしょうか。