歴史的雰囲気の残る街
今回このお店は長野県松本市の松本城の南側に位置する中町通りという観光スポットの中にある。松本城には年間100万人という多くの観光客が訪れその一部の人達がこの通りに訪れる、歴史的雰囲気の残るとても良い街である。
もとはすばらしいお蔵造りの建物
もともと、すばらしいお蔵造りの建物であったこの建物のファサード* 部分を屋根を切り取り2階部分を付け足し商店としての顔(ファサード* )を作ってあった。そこでスタジオ・ベルナは以前付け足したものをはずし、切り取られて無くなっていたもの(屋根)を復元し、それをベースとして、よりお客様が入りやすいファサード*にデザインした。
復元!
そこでスタジオ・ベルナは以前付け足したものをはずし、切り取られて無くなっていたもの(屋根)を復元し、それをベースとして、よりお客様が入りやすいファサード*にデザインした。
特別でないデザイン
デザインしたといっても、ここでいつも気を付けることが幾つかある。そのお店があたかもずっと前からそこにあったかのような、特別に変わった表情ではなく、その場所に馴染むようにデザインする事。お客様が自然にす~っと流れ込むように(何のちゅうちょも無く)お店の中に入ってくる、入りやすいデザインとする事。
建物は名脇役。
内部はすべて剥し、構造材の力強さを現す事にし、建物は商品を主役に置くための脇役(脇役って結構大事)に徹する事。これらの事には特に注意する
そもそも商業建築においてはお客様がより多く入って頂かないと何の意味をなさないので・・・
かくして、調査~着工 1週間
工事 2週間
開店準備 1週間
で、いつものように一ヶ月で店は生まれ変わった。
* ファサード・・・建物のメインとなる外観